2005年02月20日

古本屋の思い出

ハンサムです。高知の古本屋といえばもう完全にブックオフとブックマーケットの2つのチェーンに支配されてしまいましたね。確かに店内は清潔だし、比較的新しい本が安価で手に入るので僕もいつも利用しているのですが、何かこう、「古本屋」という雰囲気とはちょっと違うような気がどうしてもしてしまいます。なんだかずいぶん「健康」になってしまったというか。日本一の売り上げを誇るというブックオフ高須店などは、店員さんたちも元気そのもので、昔の古本屋にあったような、どこか後ろ暗いような雰囲気はみじんもありません。そういうのが今の時代に合っているから繁盛しているのでしょうが、ちょっとさびしい感じもします。

僕の青春時代はというと、ぷくぷく書店にいつも通い詰めの毎日でした。80年代後半ぐらいがぷくぷく書店の最盛期で、市内に10個以上の店があったもので、小学生の僕は安いファミコンソフトを求めてぐるぐるとしらみつぶしに回っていたものでした。高校生ぐらいになったころにはもうだいぶ店舗も少なくなっていたのですが、それでも、北本町店や桟橋店などの大きな店が残っていました。学校の帰りに寄り道して、北本町店の薄暗い店内で未整理本のつまったダンボールに腰掛けて60年代ぐらいに発行された文学全集を一生懸命読んでいた体験が、いまの僕の大部分を形作っているような気がします。そんなふうに何時間も座り読みしていても放っておいてくれたのですね。今のブックオフとかだと、ちょっとそういう青春のあり方って考えにくいな、という感じがします。というか、100円本でもせいぜい80年代ぐらいまでのもので、そんな大昔の文学全集なんてほとんど置いてない。文学というのは地方のハンデがあまりない分野で、昔から地方の高校生というものは文学で教養を積んできたものですが、今の人はどんなふうにしているのかな、とちょっと気がかりに思ってしまいます。
 
現在の高知市でそういった昔ながらの古本屋の雰囲気を残しているのは、帯屋町の井上書店や、西沢書店などがそれに近いでしょうか。西武の裏のたんぽぽ書店もイイ店でしたが、もうなくなってしまいましたものね。まだ僕の知らない古本屋はたくさんあるのだと思いますが、僕としては、朝倉のあたりにきちんとした古本屋ができるとイイな、と思います。朝倉ブックセンターという大書店が近くにあるというのもそうですが、何より、高知大に近いというのが大きい。高知大の先生、特に人文の人たちはイイ本をたくさん持っていますが、ほとんど(先生自身にも読まれないまま)研究室に埋もれてしまっています。それではもったいない。そういう本がもっと街中に出てくるようになるとなかなかステキなことではないかと思うのです。
posted by ハンサム at 01:06| 高知 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
問題点を挙げれば、まず、大学教授が本を買う権利を独り占めにしているのが良くないんじゃないかな、第二に、それだけの本を古本市場に流通させるのは価格の折り合いの面で難しいと思う。
俺が思うには、大学は本を買い過ぎなのでは?
加えて、教授を含めて、研究室に出入りする人間
の本の管理の杜撰さをこぼしている研究者は多いらしい。
流通の面では、学術書は今の大衆化した高知の大規模古書店では受入先にはならない。東京でもそう高くは売れないだろう。
ネットで売るとしても、一工夫が要る。例えば、ほんの題名だけでなく、最初の5ページだけオンラインで見れるようにするとかすれば、需要はグンと増すと思う。
あとは、貸し本市場が高知にもあればと思う。1册1日当たりで、購入価格の50分の1ぐらいで貸してくれれば流行ると思う。
Posted by ブタ野郎 at 2005年02月20日 07:01
 最近、閉店した古書店ではたんぽぽ書店は通信販売を行っているし、ぷくぷく桟橋店もまだ、在庫をほぼそのまま抱えている可能性があるから、何らかの形でそれらの在庫を活性化させる手立てが残っていると思う。
 たんぽぽ書店が高知側のホステス役で関西の古書店を招き、西武デパートで毎年、開いていた古書展は相当な人気だったが、何とかそれをネットでやれないものかと思う。展示する点数は在庫のおそらく何分の1なんだから、それらをネットで展示するとすれば、最初の数ページを閲覧出来るようにするとかすれば、かなり見込みがあるんじゃないかと思うが、どうかな?
Posted by at 2005年02月27日 08:18
署名するのを忘れた、ごめん。
Posted by bleacherism at 2005年02月27日 08:22
15年ほど前、京都の古本屋に足を運んだとき、
行書で書かれた薄汚い本があった。
何気なく、手にとって値段を見ると、
120000とあった。おそらく値段。。。
今思えば、なけなしのお金で買っておけば...
と後悔している。
ひょっとしたらお宝だったかも知れない。
古本ってピンキリあるのね。
さて、人が読まなくなった本が古本屋に行くんだけれど、out of fashionだったら、売れるはずがないと思っていた。
しかし、時越えて、そんな本を読むとき、
今度は変にノスタルジックになれる私であった。
Posted by at 2005年03月04日 19:22
すみません
署名するの忘れていました。
古本屋は、学生にとって宝庫ですよね。
半値以下のテキストを手に入れることが
大きな目的でした。
Posted by at 2005年03月04日 23:30
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