2005年03月04日

ハンター・S・トンプソンとの出会い

 ニュースとしては少し、ネタが古くなるけど、これから発行される音楽や文学関係の雑誌のネタとしては古くもない、アメリカ時間で2月20日にコロラドのアスペン近くのの自宅で銃による自殺を遂げた、ハンター・S・トンプソンについては世界中のマスコミが詳しく報じたようだけど、ゴンゾジャーナリズムという新しい文学のジャンルを開拓したパイオニアとして、特に欧米のマスコミは大きな衝撃をもって、その死を受け止めたようだ。その重みはちょっと日本人には想像もつかないくらい、としか言い様がないくらいすごい。訃報を伝える記者達自身にとって近年で最もショックな出来事だったと言っても良いんじゃないかな?大スターのジョニー・デップだって1998年にはハンター原作の映画に出演している。『ラスヴェガスをやっつけろ』がそれだが、ハンター自身がモデルとされる主人公を演じた。
 ネットで取り分け、反響が凄かったのはイギリスのサイトのhttp://books.guardian.co.uk/news/page/0,8097,1419505,00.htmlと、http://popmatters.com/books/features/hunterthompson/index.shtmlで、後者は11人ものライターのエッセイを載せた。だが、世界中から寄せられた、記事や追悼文の中でも、出色だったのは、Tom Wolfeの追悼文と、Rolling Stoneが載せた、彼の実質的なデビュー作とも言える、1970年ケンタッキーダービーの見物記The Kentucky Derby is decadent and depravedだったと思う。
 Tom WolfeはHunterが31才の時と、39才の時の計2回、実際に会っており、ハンターの異常に明るい目をした長身の痩せぎすな外貌や、レストランで20マイル遠方まで達する、海上遭難信号の機器をテーブル上で鳴らして、周囲を凍り付かせた話とか、ある会合にワイルドターキー(好みだったという)のグラス持参で入場しようとして係員と大口論になり閉め出された話を語っている。
 ケンタッキーダービーの見物記では、当時のアメリカの競馬場内の様子が生々しく描写されている。同時にニクソン政権下の、ブラックパンサーや学生運動、カンボジアへの米軍派兵のことも伝えている。競馬場内のウイスキーの匂い、そこら中に吐き散らされた反吐、小便や反吐の匂いのする観客の熱狂ぶりなど、1970年の日本の競馬場も、おそらくこれに近いものだったんじゃないかと思わせる。ハンターは記事の中で、馬の血統論にも触れる。近親こう配の危険性について語り、彼の家族に精神病者がいることも告白していたように思う。   
 彼は1971年に薬物で死んだジミ・ヘンドリクスやジム・モリソンとも、立場は違うが、同時代を共有した同志だったと思う。彼の確立したスタイルとされる、ゴンゾジャーナリズムは言葉で説明するのは、英語でも難しいそうだ。今もし、青山正明が生きていれば、何か言ったろうけど、今までゴンゾという言葉をほとんど知らなかった自分としては、ゴンゾの反対がdrugの時代が終わった空白のどさくさに付け込んで、勢力を広げたrocking-on のロックおたく、渋谷陽一じゃないかという気がするんだけど、どんなもんだろう。まあ、取りあえずはジミ・ヘンドリクスやジム・モリソンの曲を聴いてみるのが一番手っ取り早い気がする。ハンター自身もそう思っていたんじゃないかな。
例えば、ジミ・ヘンドリクスのpurple hazeを聴いてみれば良い。
http://handhelds.org/feeds/mipv6-phase1/Jimi_Hendrix-Purple_Haze.mp3
posted by bleacherism at 01:03| 高知 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こういう記事も面白いねぇ〜☆
高知ネタにこだわらないでいいので、どんどん投稿してみてください>みなさん

あと、長い文章の場合は編集画面で「追記」というのを押して、後半部分をそっちに持っていくと見やすくなるよ(今回はぼくがやっておきました)>bleacherismさん
Posted by ハンサム at 2005年03月04日 01:37
こんな記事書けるって、すごい☆
Posted by わかば at 2005年03月04日 05:30
「ハリウッドをやっつけろ」はイイ映画だったさ☆
Posted by ハンサム at 2005年03月10日 03:50
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